代表メッセージ
見抜く力は、人にやさしくするための力です。

はじめまして。CreateWiseをつくっている、株式会社NEXT REVOLUTION代表の髙橋です。
私自身、小学生の子どもを育てる親です。「スマホを持たせるのは、まだ早い気がする。でも、いつまでも持たせないわけにもいかない」「知らない人からメッセージが来たとき、この子は断れるだろうか」——そんな迷いは、私にとっても他人事ではありません。
そして、こうも思うのです。いつまでも、親が隣で守ってあげることはできない、と。小さいうちは「知らない人についていっちゃダメだよ」と教えられます。でも、子どもが大きくなるほど、親の目が届かない場所は増えていきます。だとすれば、親が守り続けるのではなく、子ども自身が、自分で自分を守れるようになるしかない。CreateWiseは、その転換のためのサービスです。
私は岩手県八幡平市で、「スパルタキャンプ」というプログラミング合宿を10年以上運営してきました。全国から集まる受講生を見てきて、確信していることが2つあります。ひとつは、知識を教えるだけでは、人は変わらないこと。人が変わるのは、自分でやってみて、失敗して、できるようになったときです。もうひとつは、人は、人との出会いで変わること。人生に迷っていた人が、仲間と出会い、自分のやりたいことを見つけて動き出す瞬間を、私は何度も見てきました。
CreateWiseの設計は、この2つの確信でできています。だから、危険の知識を教えるだけの教材にはしませんでした。実際に起こりそうな場面を再現した、安全な疑似体験の中で、子どもが自分で選び、ときにはだまされて、失敗から学びます。あやしい話のサインに自分で気づく。困ったら、ひとりで抱えずに大人に相談する。それを、何度でも練習できるようにしています。
でも、私が本当に届けたいのは、その先です。
見抜く力だけを育てると、「誰も信じない」が上手なだけの子になってしまいます。それは私の望む姿ではありません。危ないものを見抜けるからこそ、安心して人を信じられる。安心して信じられるからこそ、困っている人に自分から声をかけられる。見抜く力は、人を疑うための力ではなく、人とつながり、人にやさしくするための土台だと考えています。
スマホやSNSは、目に見えないところでの悪口や仲間はずれの道具にもなれば、誰かを応援する道具にもなります。どちらの使い方を最初に覚えるかで、その後が大きく変わる。困っている人がいたら「お互いさま」と自然に声をかけ合い、障害のあるなしや得意・不得意のちがいをこえて、隣の人にやさしくできる——CreateWiseで育った子どもたちには、ネットの上でも教室でも、そういう側にいてほしいと思っています。
これは、理想を言っているだけではありません。CreateWiseの中には、その練習が組み込まれています。落ちこんでいる友だちにかける言葉を選ぶ問題。選んだやさしさを「おうちや学校でやってみよう」と、画面の外の行動につなげるしかけ。顔も名前も知らない、どこかでがんばっている仲間に、応援のことばを送り合う「ボトルメール」。子ども同士のメッセージ機能は、あえて付けていません。それでも「一人じゃない」は伝えられると信じてつくりました。
詐欺やトラブルから、自分を守れる子。そしてその力を、人を疑うためではなく、人にやさしくするために使える子。そういう子どもたちを一人でも増やせたら、世の中はもう少しやさしい場所になる。本気でそう思って、つくっています。
株式会社NEXT REVOLUTION
代表取締役 髙橋 一真